isec.pl の Paul Starzetz さんと Wojciech Purczynski さんにより、Linux のメモリ管理コードの mremap(2) システムコール内に致命的なセキュリティ上の欠陥が発見されました。TLB (Translation Lookaside Buffer: アドレスのキャッシュ) のフラッシュが早すぎるため、ローカルの攻撃者が root 権限を奪えます。
2.4.x と 2.2.x の攻撃手法は、各カーネル系列に特有のものです。私たちは以前には、 2.4.x において攻撃可能な欠陥は、2.2.x には無いと考えていました。 これ自体は正しかったのですが、別種といえなくもない攻撃可能な 2.2.x の欠陥が存在し、別の攻撃手法があることが判明しました。こちらの欠陥は 2.4.x 系列にはありません。
安定版 (stable) ディストリビューション (woody) ではこの問題は arm アーキテクチャ向け 2.2 カーネルイメージのバージョン 20040303 で修正されています。
不安定版 (unstable) ディストリビューション (sid) では、2.2.x カーネルパッケージを収録しているアーキテクチャについて近く修正予定です。
直ちに Linux カーネルパッケージをアップグレードすることをお勧めします。
CAN-2004-0077 の 脆弱性の一覧表
一覧にあるファイルの MD5 チェックサムは勧告の原文にあります。